簡易コーナーリフレクターの作り方

準備

必要なもの

道具

材料

設置用

どちらかひとつ

材料・道具について

板段ボールは3mmと5mmの段ボールが重ね合わされた8mm厚の段ボールが強くてお勧めです。

板段ボール
板段ボール
板段ボールの写真
板段ボールの写真

アルミシートは1m×1m程度の大きさのものを3枚使用します。 一般的なアルミシートの大きさは210cm×130cm程度であるため、1枚を半分に切って使用します。 従って、コーナーリフレクターを1基制作するためにはアルミシートが2つ必要になります。

アルミシート(サバイバルシート)
アルミシート(サバイバルシート)
アルミシートの写真
アルミシートの写真

ガムテープには布テープを使用してください。ガムテープ同士を接着できる必要があります。 5cm幅でテープ同士を接着できるものなら、ガムテープ以外でも問題ありません。

養生テープとマジックテープはどちらかひとつだけ、設置の時に使用します。 基本的には養生テープで十分です。マジックテープを使うと、設置と解体を手軽に行うことができます。

テープ類
テープ類

材料の購入

板段ボールはインターネット通販などで購入することができます。 90cm×90cmで1枚あたり150円から500円程度です。 購入量が多いほど安くなる傾向があります。

アルミシート(サバイバルシート)は、100円ショップやホームセンター、 インターネット通販などで購入することができます。 約2m×1mで1枚あたり40円から300円程度です。 40円程度の安いものでも十分に機能します。

製作

製作のコツ

なるべく平面になるようにアルミシートを貼り、なるべく直角に段ボールを組み合わせることが重要です。

その点に注意すれば、途中の作り方はどのような方法でも構いません。 以下の作り方は一例として参考にしてください。

板段ボールの用意

90cm×90cmの板段ボールを3枚用意します。

段ボールには少し歪んでいる物があります。 机の上に置いて横から見た時に、図のようになっている場合、上側になる面を表面(表側の面)、 下側になる面を裏面とします。

段ボールの歪み
段ボールの歪み

横から見た時に歪みが確認できない場合は表裏を気にする必要はありませんが、 区別のために両面テープを貼る面を表面とします。

アルミシートの用意

1m×1m以上のアルミシートを3枚用意します。

市販のアルミシートは2m×1m程度のものが多いので、 1m×1m程度の大きさになるように、はさみで半分に切ってください。

このとき、1m×1mよりも小さくならないように気をつけてください。

アルミシートを半分に切る
アルミシートを半分に切る

段ボールに両面テープを貼る

図のように、段ボールの表側の面の各片、各角に両面テープを貼っていきます。 長さは3cm程度で十分です。

両面テープを貼る
両面テープを貼る
両面テープを貼っているところ
両面テープを貼っているところ

段ボールにアルミシートを貼る

段ボールの表側の面に、両面テープでアルミシートを貼っていきます。 このとき、アルミシートが段ボールの外側に十分に(5cm程度以上)はみ出るようにしてください。

ここで綺麗に、平面になるように貼ることがとても重要です。引っ張りながら、 平面に貼れていることを確認しながら貼っていきます。 ただし、引っ張りすぎると段ボールが反対方向に歪んでしまうので、適度に引っ張るようにしてください。

アルミシートを貼る
アルミシートを貼る
アルミシートを貼っているところ
アルミシートを貼っているところ

2人以上で協力すると貼りやすいです。 一気に貼ろうとせず、一箇所ずつ順番に、反対側を誰かに引っ張ってもらいながら貼ると簡単です。

反対側を引っ張ってもらう
反対側を引っ張ってもらう

飛び出したアルミシートを少し切り取る

段ボールの外側に飛び出したアルミシートを、 段ボールの辺から約3cm以上残して、マジックなどで印をつけてから切り取ってください。

3cm残してアルミシートの端を切り取る
3cm残してアルミシートの端を切り取る

残りのはみ出している部分は、後で裏面に巻き込んで貼り付けます。 したがって、正確に3cmである必要はありませんが、切りすぎてしまわないように気をつけてください。 3cmでは短くて切りにくい場合や、裏面に貼りにくい場合は、5cm程度残しておいても問題ありません。

低学年の子どもでも作業がしやすいように、この写真のように多めに残して切っても大丈夫です。

アルミシートの端を切っているところ
アルミシートの端を切っているところ

はさみでアルミシートを切るときに、はさみを滑らせると切りすぎてしまうことがあるので気をつけてください。

飛び出したアルミシートを裏面に貼る

アルミシートの飛び出した部分を裏面に折りこみ、ガムテープで貼っていきます。 この時も、アルミシートを少し引っ張りながら貼っていきます。 ここで、表面のアルミシートにたるみやしわが生じないように確認しながら貼ってください。

アルミシートを裏面に折りこみガムテープで貼る
アルミシートを裏面に折りこみガムテープで貼る

表側の面に両面テープが貼ってある部分には、ガムテープを貼らないようにすると良いです。 引っ張りすぎると両面テープが外れてしまいます。

一度に長い距離を引っ張りながら貼るのは難しいので、何回かに分けて貼ると良いです。

ガムテープを貼り終えたところ
ガムテープを貼り終えたところ

長い距離を貼るのが難しい場合は、写真のようにアルミシートの一部をガムテープで引っ張って貼っても大丈夫です。

ガムテープを貼っているところ
ガムテープを貼っているところ

段ボールの端をガムテープで補強する

段ボールの端(各辺)をガムテープで挟むようにして貼っていきます。

このとき、表側の面から裏面に向かって貼るようにしてください。 反対方向に貼っていくと表側の面のアルミシートがたるんでしまいます。

ガムテープの表側の面でのはみだしを1cm程度とすることで、裏面でアルミシートを完全に覆うことができます。 長さが足りずに覆いきれない場合、ガムテープを重ねて貼っても問題ありません。

ガムテープで端を補強
ガムテープで端を補強

写真ではアルミシートがガムテープから大幅にはみ出していますが、はみ出し量が少ないと作業が難しくなるので、 表面でアルミシートが十分平らに貼れていればアルミシートを覆ってしまわなくても大丈夫です。

ガムテープで端を補強しているところ(裏)
ガムテープで端を補強しているところ(裏)
ガムテープで端を補強しているところ(表)
ガムテープで端を補強しているところ(表)

一度に長い距離を貼るのは難しいので、何回かに分けて貼ると良いです。

ガムテープで端を補強し終えたところ
ガムテープで端を補強し終えたところ

同じものをあと2枚用意する

合計3枚同じものを制作してください。

同じものを3枚用意する
同じものを3枚用意する

2枚を組み合わせる

3枚のうち2枚を貼りあわせます。

表側の面が見えるように2枚を並べて、繋ぎ目をガムテープで貼っていきます。 このとき、2枚の板を隙間なくぴったりとつなぎ合わせるように気をつけてください。

2枚をぴったり並べる
2枚をぴったり並べる
表面の繋ぎ目をガムテープでとめる
表面の繋ぎ目をガムテープでとめる
繋ぎ目をガムテープで止めているところ
繋ぎ目をガムテープでとめているところ

一度に長い距離を貼るのは難しいので、何回かに分けて貼ると良いです。

貼りあわせた2枚を折りたたむ

貼りあわせた辺を中心に、表側の面が内側になるようにして折りたたみます。

繋ぎ目を中心に折りたたむ
繋ぎ目を中心に折りたたむ

折った部分にガムテープを貼る

折りたたんだ繋ぎ目部分を、裏面からガムテープで挟みこむようにして貼っていきます。

折りたたんだ繋ぎ目部分を挟みこむように貼る
折りたたんだ繋ぎ目部分を挟みこむように貼る
繋ぎ目部分を裏から貼っているところ
繋ぎ目部分を裏から貼っているところ
繋ぎ目部分を貼り終わったところ
繋ぎ目部分を貼り終わったところ

一度に長い距離を貼るのは難しいので、何回かに分けて貼ると良いです。

残った1枚と組み合わせる

表面と裏面をガムテープで貼り終わったら、組み合わせた2枚を直角になるように開きます。 残った1枚を地面に水平に置き、組み合わせた2枚を地面に垂直に置きます。

これで基本的に完成です。

残った1枚と、組み合わせた2枚をこの時点で貼り合わせてしまうと、移動させるのが大変なので、 実際に設置するときに貼り合わせます。

残った1枚と組み合わせる
残った1枚と組み合わせる
組み合わせたところ
組み合わせたところ

設置の準備

実際に設置するときには、地面側の1枚と、組み合わせた二枚が垂直になるように、 何らかの方法で貼り合わせます。

組み合わせて固定する
組み合わせて固定する

養生テープという剥がれやすいテープを使い、図の位置で貼りあわせて固定すると良いです。 観測が終わったら簡単に剥がすことができます。

もしくは、図のようにマジックテープを各段ボールに貼り、簡単に設置できるようにしても良いです。

テープで接着する
テープで貼り合わせる
マジックテープで貼りあわせたところ
マジックテープで貼りあわせたところ

段ボールがお互いになるべく直角になるように組み合わせてください。 観測中にフラフラしたり、分解してしまったりしないように、しっかりと組み合わせてください。

もし、強度が不足して風にあおられたりするようであれば、貼り合わせる部分をさらに増やしても問題ありません。